春暁(しゅんぎょう)🕊️

やっと冬を越し、2019年の春がやってきました。

春と言えば、草萌え、木の芽時、万物覚醒、桜、新生活、春風得意、日が伸びる一陽来復の春ですね!

中国の唐朝時代から、このような詩があります。

春 暁

春 眠 不 覚 暁
処 々 聞 啼 鳥
夜 来 風 雨 声
花 落 知 多 少

(中国語の読み方)
chun xiao

chun mian bu jue xiao
chu chu wen ti niao
ye lai feng yu sheng
hua luo zhi duo shao

(日本語)
春 暁

春眠 暁を覚えず

処処 啼鳥を聞く

夜来 風雨の声

花落つること 知んぬ多少ぞ

(日本語読み方)

しゅんぎょう

しゅんみん あかつきをおぼえず

しょしょ ていちょうをきく

やらい ふううのこえ

はなおつること しんぬたしょうぞ

詩人孟浩然(もうこうねん)の名作ー「春暁」、中国では代々伝られていて、知らない人はいないほど有名な詩です。

なぜなら、この一首「春暁」は、四季の先頭である春について、植物や動物の様子から、人間の状態まで集約され、それぞれの表現が生き生きし、春そのものは大自然から人の動きまで表しているからです。

例えば最初の詩句は、日本語で「春眠暁を覚えず」と翻訳されています。意味は春の夜は寝心地がよくて、明け方になってもなかなか目が覚めないということです。

まさにその通りですね。

春の夜は冬より短くなり、昼の長さとほぼ同じだそうです。でも人の体は、冬の長い夜に慣れてしまって、気持ちは春になると同時に高揚するかもしれませんが、体はまだまだついてこれないことも多いですね…

春眠という言葉は古い時代から作られ、春の眠りを表現しています。そして昔の人も同じような感覚でした。古代も現代も、私達人間は季節の移り変わりにより影響され、体調や気分など、季節ごとに変化があることも実に理に適ったことなのです。

そしてこの体の感覚は、インドの医学アーユルヴェーダで考えるとさらに分かりやすいです。

それは次の記事で紹介致します(๑´ڡ`๑)